伊東市街の音無川の近くに鎮座する古社。
音無の森といわれる鎮守の森に囲まれた神社になります。
ハートマーク型の絵馬も何個かありますね。
曽我物語では平治の乱後、14歳で伊豆国の蛭ヶ小島に流された源頼朝。
音無神社で頼朝と逢瀬を重ねたのは伊豆国伊東(現・静岡県伊東市)の豪族の、頼朝の監視役であった伊東祐親の三女が八重姫になります。
音無の森が逢瀬の場になっていたようです。
音無神社に祀られている豊玉姫命は、お産がとても軽かったことより安産の神とされ、
地元では古くから、出産前に底の抜けた柄杓を神社に納めて安産を祈願しています。無事に生まれたら御礼に底の抜けた柄杓を出産後に納める風習があるため。穴の開いた柄杓がたくさんあります。
歴史絵巻の看板に物語が描かれています。
毎年11月10日に尻つみ祭りの奇祭が行われます。
お産にちなむ神社のことから、神事である祭は闇の中(夜)で行われる、または源頼朝と八重姫が音無神社で逢瀬を楽しんでいたという言い伝えから、真っ暗な社殿のなかでお神酒を回す際に隣人のお尻をつねって合図するという祭事が行われるそうです。どちらの意味あいもあるのですかね。
神社に隣接した宮司宅で御朱印がいただけるようですが不在のため連絡確認して行ったほうが確実です。
伊東市指定天然記念物として昭和43年6月7日指定されたブナの木
玉猫神社と玉楠神社
ちょうど伊東温泉の「竹明かり」が開催されていて夜には境内でもハートマーク型の竹で作った灯篭などでライトアップされていました。
こちらは伊東市指定天然記念物として昭和54年9月26日指定されたシイの木です。
川沿いの松川遊歩道あたりも竹あかりが一面続いて観光地感がありました。
御祭神
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
御神徳
安産・育児・縁結び
アクセス
〒414-0032
静岡県伊東市音無町1−13