金沢五社とは
石川県金沢市に所在する神社のうち、江戸時代から鎮座する宇多須神社、小坂神社、神明宮、椿原天満宮、安江八幡宮の吉田神道の五つの神社の総称です。この五社は近代の社格制度では県社に列格されます。この五社すべてを参拝することを「五社参り」と言うそうです。
ちなみに「五社巡り」信仰は現在も続き全て巡る事で、開運招福・諸願成就のご利益がある言われています。
宇多須神社
茶屋街の奥に鎮座する神社です。通称、毘沙門さんと言われています。
1599年加賀藩二代目前田利家が金沢城の鬼門であるこの場所に鬼門鎮護のために神社を建立。
その後利家をお祀りしています。通りを挟んだ神社は、こちらの神社の末社にあたる東山菅原神社が鎮座します。どちらも御朱印もこちらでいただけるようです。
明治に入り現在の尾山神社として創建され遷座されました。明治2年高皇産霊社と改め、同5年卯辰社と改称、33年10月2日現在の宇多須神社と改め、同35年県社に昇格されました。
鳥居
忍者は3体あるらしい
境内に忍者の人形が潜んでいます。
2体見つけたけどあと1体はどこかに…。
忍者の人形は北陸大学の学生のアイデアで設置されたもので、5月に発足した同大初の学生ベンチャー「サムライ金沢株式会社」が、金沢の武家社会を発信しようという意図で企画されたものらしいです。
手水舎
龍の手がちょっと可愛い。
狛犬
やはり右側はここも逆さ狛犬でした。
社殿
社殿奥にも狛犬がありました。
社務所
利常公酒湯の井戸
卯辰八幡宮が創建された慶長四年頃に出来たと伝えられています。
卯辰八幡宮は、明治の廃藩置県まで加賀藩の神社(二代・前田利長が藩祖の前田利家を金沢城の鬼門にあたるこの地に祀った藩社)として、歴代藩主や奥方、家老などの参拝が日常的に行われていました。このような中で、この井戸もご神水(彌都波能売神)として大切にされてきました。
中でも五代・前田綱紀が疱瘡にかかった時、当社において祈願をし、このご神水を沸かして、お酒を入れて酒湯として体にかけ、治したとされています。
前田綱紀治癒の祝いに、後見人の祖父・前田利常が三代将軍徳川家光から自服二十を賜ったという記録が残っています。
御朱印
直書きでいただきました。
御祭神
高皇産靈神
武甕槌男命
大國主神
市杵嶋姫命
大山祇命
八重言代主命
少彦名神
宇迦之御魂命
豐受大神 崇徳天皇
御神徳
病気平癒・安産、商売繁盛、魔除け・悪縁切り、金運など
アクセス
〒920-0831
石川県金沢市東山1丁目30−8