伊豆急行河津駅から徒歩約10数分。
平安時代の書物延喜式にも名前が記されている古社であり正式名を杉桙別命神社(すぎほこわけのみことじんじゃ)といい、川津来宮神社は俗称になります。伊豆半島東岸に分布する来宮の一社です。
鳥精進酒精進(とりしょうじんさけしょうじん)
この神社の氏子は12月18日から23日まで鳥肉や卵を食べず、酒も飲まない「鳥精進・酒精進」という風習があります。 これは、祭神の杉桙別命が酒に酔い、野火に囲まれた時、たくさんの小鳥たちが羽に水を含ませて火を消し、野火から命を守ったという故事によるものです。 この行事は、現在でも町内外の氏子や崇敬者により守り伝えられております。
駅近くの海鮮のお店の人から神社の由来等聞きました。
元々は海から来た神様で鳥精進酒精進にならい今でも地元の人の6割くらいはこの期間の禁酒等行っているそうです。古くからの習わしが色濃く残っている地域なのですね。
鳥居を入った中に駐車場があります。
参道は河津桜の時期には桜で一面綺麗に色づきます。今は緑道になります。
手水舎
本殿
杉桙別命神社の大クス
本殿の左奥のには国の天然記念物指定の巨大な河津大楠があります。
目通り周14メートル、高さ24メートルあり、樹齢は約2000年以上といわれています。
この大楠は「杉桙別命神社の大クス」や「来宮様の大クス」と呼ばれご神木として崇められています。かつて河津には7本の大楠があり、明治時代中頃まで河津郷七抱七楠(ななかかえななくす)と呼ばれていたが、現存しているのはこの1本だけになります。
御神木の左手には、「山神社」「秋葉山神社」(厄や病を除く火の神様)の摂社があります。
来宮神社御籠り堂
河津川上流の小鍋にある小鍋神社の別当寺の建物を移築した建物。
本日閉じきっているようでした。
社務所の御守・御朱印等
社務所には、お守り、御朱印等各種ありました。
鳥精進酒精進の言い伝えがある神社ならではの「禁酒祈願御守」と、酒難除けを祈念した「お酒を呑む人の御守」もありました。私はお酒は呑まないためスルーでしたが。
大楠の健康長寿守りや大楠の通帳入れも印象的でした。
目当ての見開き御朱印(大楠)と季節限定の(染井吉野)をいただきました。
事前に調べて御朱印のデザインが気に入って来訪の目的の一つでした。
御祭神
主祭神:杉桙別命
相殿:五十猛命・少彦名命
御神徳
家内安全 海上安全 商売繁盛 病気平癒 身体健康 良縁祈願 災難除 学業成就 安産祈願 等
アクセス
〒413-0504
静岡県賀茂郡河津町田中154