栖足寺(静岡県賀茂郡河津町谷津)日本昔ばなしの一つに有る河童伝承のお寺

神社・寺院巡り

河津川沿いに歩いて少し入った場所に栖足寺があります。
元応元年(1319年)下総総倉の千葉勝正の第三子・徳瓊覚照禅師によって開山された古寺で、
かっぱの寺として有名なお寺で、その話は「日本昔ばなし」にもなっています。
かっぱと和尚さんとの物語です。「かっぱの甕」と言うお話で、その甕が寺の宝として保存されています。
伝承にちなんだ井戸や甕、河童の置物や御朱印グッズなど河童デザインのものが沢山あり見応えのある場所でした。

河童像

河童像の前に一時期きゅうりをお供えできたらしいのですが、社務所の人に聞くとイノシシがきゅうりを持ち去るため今はやってないようです。

社務所
こちらで御朱印を頂きました。

河童の甕

「河童の瓶」と呼ばれている大変珍しい瓶。 言い伝えによると河津川には大変いたずら好きな河童が棲んでいて 度々のいたずらに困り果てた村人達は、河童を退治する事にしました。 ある日、村人に捕まり殺されそうになっていた河童を、栖足寺住職の徳和和尚が、二度といたずらしないように諭し逃がしてあげました。 その日の夜更けに、お寺の戸を叩く音に徳和和尚が出てみると、白髪の老人が瓶を抱えて佇んでいました。 老人は、「この瓶に、お茶を入れると香りが長くたもたれる。また、瓶の口に耳を当てると水の流れる音が聞こえます」と言い残し、瓶を置いて立ち去りました。 この瓶の底には、「祖母懐」と銘が有り、今でも水の流れる音が聞こえてくると云われています。

本堂

定期的に夜にお寺でLiveもやっていているそうです。

天井絵

江戸時代に描かれた本堂天井に掲げられる99枚の天井絵です。
家紋の原型植物が描かれた日本古来の植物画が散りばめられていて見応えがあります。

本堂内ギャラリー

沢山の河童グッズがあります。御朱印帳なども数が多く河童柄が可愛いです。
通常御朱印の他に期間限定のものや48種の花札柄御朱印なども多種ありました。
毎週木曜日は住職が研修に参加の為、拝観、御朱印の受付は出来ないとのこと。

きゅうり封じ

救世利民・病気平癒の秘法として伝えられた「きゅうり封じ」。
人の立ち姿に似たきゅうりを我々の身代わりに見立て、水分豊富なきゅうりに我々の病根、願いを邪魔する邪気を染み込ませ封じ込み、きゅうりに持ち去って頂き、病魔退散、無病息災、心願成就するものです。胡瓜封じ御祈祷もこちらでされているそうです。

境内
河童のモリーフものが各所あります。

守りの井戸

「守りの井戸」を云われ、河津川の河童がこの井戸に逃げ込み命助かったそうで、護身、水難除けに井戸の中の守り石を持っていくのがいいそうです。

井戸の中には一つ一つ梵字が書かれた守り石がありました。

馬蹄石

河津川
河童が過去いたとされる川沿いを歩きながら帰りました。

アクセス

〒413-0515
静岡県賀茂郡河津町谷津256

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