築土神社(東京都千代田区九段北)ビルの谷間に鎮座する平将門公が祀られている神社

神社・寺院巡り

近くに用があって立ち寄った神社です。

神社が元々鎮座していた場所に九段アイレックスビルを建てたとのことで、ビルの中に建てられたような不思議な感じのする神社です。造りだけでなく独特な雰囲気の場所でした。

当時はこちらの神社は「津久戸明神(つくどみょうじん)」と呼ばれていました。
戦国時代では「田安明神」と称し、江戸城の鎮守神として崇拝され、日枝神社、神田明神とともに
江戸三社の一つとして崇拝されていました。
日本武道館の氏神でもある神社です。

築土神社:当時は平将門公の首や首桶も安置されていた場所

940(天慶3)年に「天慶の乱」で打ち取られた平将門の首を首桶に収め、
武蔵国豊島郡上平河村津久戸(現在の千代田区大手町周辺の地)の観音堂に祀ったのが始まりの
古くからある神社です。

主祭神は、「平将門公」でしたが、明治時代、国民は天皇への忠義を重んじる傾向があり天皇へ反抗した平将門公を逆賊とする風潮があったため、主祭神を「天津彦火邇々杵尊」として、「平将門公」は相殿と変更されました。

平将門公の首や首桶・肖像画も安置されていたのですが、東京大空襲で焼失し今はないそうです。
当時、将門公の首桶は「見ると目が潰れる」いわれ宮司さえ見ることは許されなかったといわれていたようです。

参道の柱

手水舎と狛犬

拝殿前の狛犬は千代田区内に現存する狛犬の中では最も古く、
平成8年に千代田区有形文化財に指定されました。

拝殿

日本武道館の氏神でもある築土神社は、武道の神様、勝負の神様としても有名です。
御祭神の天津彦火邇々杵尊・平将門公・菅原道真公のご利益の五穀豊穣・無病息災・学業成就等
様々なご利益があるとされています。

社務所

拝殿右手から社務所に続くようになっていてビルの一階の一角に御守や御朱印など各種売られています。御朱印は300円で書き置きです。全国でも珍しい平将門公の神札もお受けすることが出来ます。

世継稲荷神社

拝殿右の鳥居から奥に進むと世継稲荷神社があります。
左手に石の水桶のようなものが手水舎も兼ねているようです。

進むと左手には古札納所があります。

世継稲荷神社拝殿

1441(嘉吉元)年に創建された稲荷神社です。
かつては田安稲荷と呼ばれていましたが、後徳川秀忠が参詣した際にそこに植えられていた橙の木を見て「世継ぎに栄える宮だ」と称賛したことがきっかけとなり「世継稲荷」と称されたそうです。
14代将軍である徳川家茂の正妻が子宝祈願に参拝したことから、子授けや世継ぎ・後継者を願うご利益の神社とされています。

右奥に小さいお社があります。
拝殿左手には力石と平将門公の繋馬が彫刻された天水桶がありました。

拝殿裏手

北の丸スクエアの遊歩道「四季彩の庭」を通り、社殿裏から入れ、通り抜けできます。

御祭神

【主祭神】
天津彦火邇々杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)
【相殿】
平将門公(たいらのまさかどこう)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
【末社】
世継稲荷神社(田安稲荷)
倉稲魂神(うがのみたまのかみ)

御神徳

五穀豊穣、畜産振栄、国家安泰、家内安産、厄除け、富貴栄達、必勝祈願、勝運向上、武運長久、商売繁盛、家内安全、病気平癒、体力増強、子宝、学業成就 等

アクセス

〒102-0073
東京都千代田区九段北1丁目14−21

 

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